海辺にただようエトセトラ

音楽や映画、本の感想をつらつらと。

山内マリコ『ここは退屈迎えに来て』(幻冬舎文庫)

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山内マリコのデビュー短編集。単行本は2012年8月、文庫本は2014年4月発売

そばにいても離れていても、私の心はいつも君を呼んでいる——。都会からUターンした30歳、結婚相談所に駆け込む親友同士、売れ残りの男子としぶしぶ寝る23歳、処女喪失に奔走する女子高生……ありふれた地方都市で、どこまでも続く日常を生きる8人の女の子。居場所を求める繊細な心模様を、クールな筆致で鮮やかに描いた心潤う連作小説。(「BOOK」データベースより)

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勝手にふるえてろ(映画)

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芥川賞作家・綿矢りさによる同名小説の映画化で、恋愛経験のない主人公のOLが2つの恋に悩み暴走する様を、松岡茉優の映画初主演で描くコメディ。OLのヨシカは同期の「ニ」からの突然の告白に「人生で初めて告られた!」とテンションがあがるが、「ニ」との関係にいまいち乗り切れず、中学時代から同級生の「イチ」への思いもいまだに引きずり続けていた。一方的な脳内の片思いとリアルな恋愛の同時進行に、恋愛ド素人のヨシカは「私には彼氏が2人いる」と彼女なりに頭を悩ませていた。そんな中で「一目でいいから、今のイチに会って前のめりに死んでいこう」という奇妙な動機から、ありえない嘘をついて同窓会を計画。やがてヨシカとイチの再会の日が訪れるが……。監督は「でーれーガールズ」の大九明子。2017年・第30回東京国際映画祭コンペティション部門に出品され、観客賞を受賞した。http://eiga.com/movie/86705/より)

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国内POPS&ROCKベストディスク Pt.1

以前にヒップホップの2017年の振り返りについて書きましたので、ロックとポップス(というか、ヒップホップ以外)で良く聞いた作品もご紹介します。
ヒップホップ同様15枚ピックアップします。キリがないので、EPやシングルは除外。

ここに挙げている作品以外も素敵なアルバムは死ぬほどあって、シャムキャッツ、雨のパレード、MONO NO AWARE、思い出野郎Aチーム、SHISHAMO、Yogee New Waves、ものんくる、清竜人25(無念解散)、どついたるねん、トリプルファイヤー、フレンズなども楽しく聞いていました。どれも味気ない生活を彩ってくれた作品です。どうもありがとう!
便宜上ランクづけしていますが、ヒップホップ以上にランキング付けが難しかった…ぶっちゃけ聴いている回数でいうとどれも大差ないと思います。

それでは以下よりご紹介です。

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Minchanbaby a.k.a. MINT 『たぶん絶対』

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関西のラップクルー、「韻踏合組合」にも過去所属していたラッパーの通算3作目のソロアルバム。トラックは全て粗悪ビーツがプロデュース。2017年9月16日発売。

1. まさかのマサカー
2. 蛇田ニョロ
3. ただそれだけだ
4. 横取り40萬
5. ゴッドアーミー (feat. Juicy JJ, Jinmenusagi, onnen, Cherry Brown)
6. エンジのアプリオ
7. 肉喰え肉
8. たぶん絶対
9. 終末(仮) (feat. Jinmenusagi)
10. NISHIVI

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