先日の記事で書いた通り、今回も国内最大級のヒップホップブログ、「2dcolvics」さんにて毎年恒例の年間ベストを寄稿しました。この記事では2dcolvicsさんで選出した12枚に3枚追加し、ベスト15とします。
総括めいたことはラストに書こうと思います。気が向いたら。
それでは、発表していきます。
#15:AWICH「8」
Favorite Track : Remember(Feat. YOUNG JUJU)
#14: BAD HOP「Mobb Life」
Favorite Track : Ocean View Feat. YZERR, Yellow Pato, Bark & T-Pablow
#13:SUSHIBOYS「NIGIRI」
Favorite Track : ダンボールギーニ
#12:Jin Dogg「2nd High」(FREE MIXTAPE)
Download here
Favorite Track : WTFIY (WhoTheFuckisYou) ft. Young Yujiro
※Favorite Trackのビデオがなかったので別のものを。
#11:環ROY「なぎ」
Favorite Track : フルコトブミ (Prod by Arμ-2)
ここら辺はまとめてご紹介。
まずは今年のヒップホップを語る上では欠かせない「沖縄」からのフィーメイルラッパー、Awichの作品は、初めて聴いた時の衝撃が忘れられない。個人的な今年の客演王、ヤンジュジュとの曲はハードかつポップで聞く場所を選ばない名曲。
若い層を中心に莫大な支持を得ているBAD HOPの全国流通作も、いわゆる「キッズ」以外も余裕で楽しめる作品。一見ノリ重視だが、聞けば聞くほど練られた構成のアルバムだとわかる。中心人物であるワイザーのプロデュース能力に感嘆。
ユニット名がSUSHIBOYSで、アルバムタイトルは『NIGIRI』、リード曲は「ダンボールギーニ」、中心人物のステージネームはFarmHouseと、もはや突っ込む気力すら削がれる彼らの初作は、圧倒的なラップスキルとD.I.Y.精神が、タイプライターというベテランプロデューサーによって見事に洗練された作品となってアウトプットされており、単純なクオリティの高さに唸らされる。
#12は関西トラップとでもいうべきムーブメントの中でも、特に重量系のラップを放つJin Doggのミックステープ。ハードコアバンド、ヌンチャクのトラップカバー(原曲リンク)など奇想天外な曲も目立つが、元から持っているスキルの高さのおかげでものすごい安定感がある。早く正規リリース作品を聞きたい一人。
#11は、創作ダンサーとの共演など、ヒップホップの枠外からのインプットを作品に放出した環ROYの作品。クレジットを見ると日本のインディーロックシーンからの著名なプレイヤー/プロデューサーが多くいるが、アルバムの統一感は見事。極限までミニマル化された言葉、音の気持ち良さは唯一無二だった。
次は6〜10位をご紹介します。