海辺にただようエトセトラ

音楽や映画、本の感想をつらつらと。

海外文学

ガブリエル・ガルシア=マルケス『コレラの時代の愛』(El amor en los tiempos del cólera-1985,木村榮一訳)

ノーベル文学賞を受賞したラテン・アメリカの小説家のキャリア後期の作品。19世紀末から20世紀初頭にわたる内戦につぐ内戦の時代とコレラの蔓延する時代を描いた。

マーロン・ジェイムズ『 七つの殺人に関する簡潔な記録』(早川書房)/A Brief History of Seven Killings

1976年12月のボブ・マーリー暗殺未遂事件。犯行に及んだ7人は何者で、目的は何だったのか――真相は明かされず、米国の陰謀すら囁かれる事件をもとにした長篇小説。売人やジャーナリスト、CIA局員、亡霊までがうごめく、血塗られた歴史が語られる(https://ww…

チョ・ナムジュ『82年生まれ、キム・ジヨン』(筑摩書房)/82년생 김지영

韓国では100万部を超えるベストセラーとなった小説。2018年12月10日に日本語訳版が刊行。 ある日突然、自分の母親や友人の人格が憑依したかのようなキム・ジヨン。誕生から学生時代、受験、就職、結婚、育児…彼女の人生を克明に振り返る中で、女性の人生に立…

コルソン・ホワイトヘッド『地下鉄道』(早川書房)/Colson Whitehead - Underground Railroad

2017年12月6日に日本語訳出版。 ピュリッツァー賞、全米図書賞、アーサー・C・クラーク賞受賞作アメリカ南部の農園で、苦しい生活を送る奴隷の少女コーラ。あるとき、仲間の少年に誘われて、意を決して逃亡を試みる。地下をひそかに走る鉄道に乗り、ひとに…