海辺にただようエトセトラ

音楽や映画、本の感想をつらつらと。

2019-06-01から1ヶ月間の記事一覧

僕たちは希望という名の列車に乗った/Das schweigende Klassenzimmer

ベルリンの壁建設前夜の東ドイツを舞台に、無意識のうちに政治的タブーを犯してしまった高校生たちに突きつけられる過酷な現実を、実話をもとに映画化した青春ドラマ。1956年、東ドイツの高校に通うテオとクルトは、西ベルリンの映画館でハンガリーの民衆蜂…

カズオ・イシグロ『日の名残り』(ハヤカワepi文庫)

英国の日系人作家であり、ノーベル文学賞を受賞したカズオ・イシグロの1989年刊行の長編小説。本書で世界的に権威のある文学賞、ブッカー賞を受賞。 格ある執事の道を追求し続けてきたスティーブンスは、短い旅に出た。美しい田園風景の道すがら様々な思い出…