海辺にただようエトセトラ

音楽や映画、本の感想をつらつらと。

国内POPS&ROCKベストディスク Pt.2

これの続きです。今回は6〜10位をご紹介。

#10 Tempalay「from JAPAN 2」

Favorite Track M-1「TIME MACHINE」

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10位は不勉強のため、本作でその存在を知ったインディーバンドの2nd。グルーヴ重視の抜けのあるサウンド、色気のあるボーカル、含みや行間を多分に盛り込んだ歌詞と、その表現全てがどストライクで気持ちいいバンドに出会えたことに感謝。

時折目配せするレゲエやラップへの接近も今風で超好み。若手インディーではトップに好きなバンドです。

・Tempalay「新世代」(Official Music Video)

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#9けもの「めたもるシティ」

Favorite Track M-8「伊勢丹中心世界」

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9位は、こちらも勉強不足で菊地成孔のフックアップで初めて知ったシンガーのアルバム。決して上手いわけではないが、唯一無二で癖になる脱力ボーカルが素晴らしく、それを変に飾り付けずに主役に据えた菊地成孔のプロダクションも見事。

M-8は歌というか、ミュージカル/オペラのような雰囲気で進んでいく、本作で最も変わり種な曲だけど、伊勢丹新宿本店に限る)に抱く幻想みたいな気持ちは、今もふとした時に足を運んでしまう自分の心境とシンクロしてしまい、かなりスルメ的に聞き込んでしまった。

・けもの / めたもるセブン 【MV】

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#8藤井隆「light showers」

Favorite Track M-10「プラスティック・スター」

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8位はコメディアンとしてよりも、アーティストとしての活動をこの頃復活させた藤井隆の新作を選出。
以前インスタにあげた文章でも書いた気がしますが、ジェントルマンでユーモアと音楽のセンスがあり、ファッションも嫌味なくハイブラを着こなす……藤井隆さんは俺の理想とする男性像なのです。

「80年代リバイバル」がテーマのようだけど、変なノスタルジックさや「狙っている」感はないから、純粋に10年代に鳴っているハイセンスポップスとして聴いて問題なし。知名度もあるんだし、個人的にはもっと売れてもいいと思うんだけどなぁ。

藤井隆 "light showers" CFまとめ

MVは出ていないが、このセンスの塊のような「CF集」には感動した。

#7 PARKGOLF「REO」

Favorite Track M-2「ALL EYES ON YOU(Feat. GOODMOODGOKU)」

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7位は、ゲスの極み乙女のリミックスを手掛けるなど、2017年は一段と知名度を上げた北海道のトッラクメイカーの2ndアルバム。インストオンリーだった前作とは打って変わって旬なゲストを盛り込んだ本作は、よりポップさも増して好みな作風に。

中でもお気に入りは、もはや「メロウの極地」にたどり着いた感のあるGOKU GREEN(GOODMOODGOKU)との曲がフェイバリットです。緩急ついたビートと、トラップ以降の今風の合いの手を混ぜた歌心溢れるフロウの融合が絶妙です。

・PARKGOLF - ダンスの合図 feat. おかもとえみ

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#6清水翔太「FLY」

Favorite Track M-4「Drippin’(Feat. IO & YOUNG JUJU)」

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6位は揺るがない人気を獲得しているシンガーソングライターの最新作を。

2ちゃんねるへの歌投稿時代から、海外R&Bへのリスペクトを欠かさなかった清水翔太だが、最近のアルバムは現行のヒップホップ〜R&Bの流れをうまく自作に落とし込んでいて、独自の作風を確率している。

そんな彼も、「overflow」(この曲もD'angeloの「Feel Like Makin' Love」オマージュ!)のサプリングきっかけでリンクしたYOUNG JUJUを客演に招き(IOはおまけでしょう)、極上のアーバンソングを仕上げてくれました。

ポップな印象があるせいか、R&B好きから敬遠されがちな清水翔太ですが、喰わず嫌いは勿体無いと思う。
ただ、「自分の財布とスマホを彼女に持たす」的な、「えっ?」ってなる歌詞がちらほらあるのが気になる……。

清水翔太 『Tokyo』

open.spotify.com次はいよいよ最後の5枚です。