海辺にただようエトセトラ

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『Red Velvet 4th Concert : R to V in JAPAN』ライブ(以外いろいろ)感想

SMエンターテインメントの女性グループ「Red Velvet」の来日公演に2日間行ってきました。あまりにも素晴らしかったので感想を書いていきます。

いつもよりも文章も多くなってしまったので、長文注意です。あと文章のテンションも通常より高めです(オタクなので)。

1、開演前〜チケット取ったり、物販見たり

フルセットライブは初参加、機材開放席万歳!!

実に3年ぶり……というかその3年前の日本ツアーも横浜アリーナの公演がコロナの影響で中止となり、個人的には悲願の初参加となりました。
昨年のSM TownではRed Velvetは2曲(のみ)の披露ということで、ReVeLuv-Baby(33歳・男)としては「足んねえよ!」ということで2Days応募。

1公演は当てたものの、もう1公演は抽選全落ちで意気消沈していたのですが、なんと直前に機材開放席販売ということでなんとかゲット! これでようやくスルギとみんなのパフォーマンスを2日間見れる!! と小躍りして当日を迎えました(ちなみに両日スタンドでした)。

グッズ、売り切れだらけ

グッズの事前通販が売り切れる様子がなかった&同事務所のaespaみたく会場受け取りあるっしょ! という舐めた精神でみなとみらいに着くと、グッズは長蛇の列!(当たり前)

ようやく会計列についた瞬間、スルギとイェリ(同行者の推し)のうちわ「のみ」が完売という憂き目に。仕方ないので推しのアクスタを購入し、会場入りへ。

しかし「物販は事前買っとけ」とは、太古より言われているオタク心得なんでしょうが、やっぱり会場の熱で欲しい欲求が高まると後悔が半端ない! これからは注意しようと自分に言い聞かせました。

2、公演本番!

「ジョイの不在」をどうするのか

今回、グループでも最大規模でのワールドツアーの一環でもあった日本公演ですが、開演2週間ほど前にメンバー・ジョイの体調不良による参加見送りが発表されました。
もちろん、ファンとしてはメンバーの健康第一なのでこればかりは仕方ないわけですが、一方で「ライブそのものがどうなるのか」が懸念でなかったといえば嘘になります。

メンバーが欠落した状態のライブって、めちゃくちゃ成立させるのが難しいと思っていて、

  • メンバー不在の分、パートを補わないといけない
  • 不在のメンバーがいなくても成立するようなショーにしてはいけない(できない)

という、一見矛盾することを両方成立させないといけないと思うんです。
でもこの「不在のメンバーという事実は残しても、ショーとしては成立させる」という難関を、見事に我らがRed Velvetは成し遂げてくれたと感じました

「ジョイの不在」へのパーフェクトな対応

まずショーのオープナーは、バッハ「G線上のアリア」をサンプリングした「Feel My Rhythm」。
ステージに置かれた巨大なオルゴールの蓋が開き、その中で舞うバレリーナのごときメンバーが登場した時の会場の爆発具合は筆舌に尽くし難い光景でした。
この曲はサビ前のジョイがメインとなるパートが(個人的には)キリング・パートだったのですが、今回はアイリーンが担当。レアな光景を見れたのでお得感ある一方で「このまま他メンバーがパートを代理で進めていくと、ジョイの存在が薄まってしまうなぁ」と危惧したのも事実。

しかし、続く「BAMBOLEO」でその懸念は見事に雲散霧消となりました。
この曲はいきなりジョイから始まる曲なので、イントロが流れた時は「一体誰が歌うんだろう」と思ってLEDモニターを見つめていたら、なんとジョイが歌っていました
ジョイ参加済みの韓国公演の映像をライブと連動させることで、ジョイの参加を実現させたのです。

「とは言っても、ビデオでしょ?」と思う人もいるかもしれませんが、会場での音源・音響のミックスを聴いた人はその臨場感に全員度肝を抜かれたのではないでしょうか。
素人考えですがおそらく映像と音源のミックス(特にボーカル)は相当に大変な作業だったのではと思います。

ここは3年ぶりの日本コンサートへの、メンバーのみならずスタッフの気概も垣間見れた瞬間で非常に感動しました。

以降もメンバーが代理で披露する楽曲もあれば、映像とのリンクでジョイ参加となった曲もあり、個人的にはそのバランス配分も完璧に感じました。

特に印象的だった楽曲

正直全部っちゃ全部なのですが、いくつか触れておきます。オフィシャルで上がっているパフォーマンスは動画も埋め込みましたので、もしご存知でない方は一聴してください。

Oh Boy

個人的「まさか披露されるとは楽曲第1位」でした。
初期のRed Velvetらしい80-90年代のR&Bを彷彿させるナンバーで非常に好きです。*1

サビ以外もガッツリ歌唱スキルを要求される楽曲で、こうした初期の曲を聴いても既にベテランのような風格を感じられるのが彼女たちの魅力。やはりウェンディの歌の上手さが際立つ名曲。

Red Flavor

みんな大好きRed Flavor。ご本人たちが持つ「ポップさ」によってトップクラスに人気な曲ですが、バックトラックは非常に変則的です。スクリューのかかったボーカルサンプリングと、アグレッシブなパーカッションがクセになるサマーチューン。

日本語版もクオリティが高いのですが、今回は原曲ver.での披露で嬉しかったです。

Psycho

個人的に最も待望していたのが、Red Velvetというグループが完成形となったであろうこの曲を聴くことでした。
トラップサウンド以降の、「間の置き方」が絶妙なトラックに乗る、華やかな歌声が心地いい、中毒性の高い曲です。

先進的な音楽スタイルが魅力のK-POPですが、やはり若い女性グループだと、歌詞のテーマが「初恋」とかになりがち。しかしこの曲は言葉通りに受け取れば「付き合いの長い恋人同士」(しかも、ちょいといびつ)と読める大人な楽曲。

一方で(あくまで僕の解釈ですが)この歌詞で描かれる「君」は、自分自身でもあるのかなと思います
「自分自身をしっかり愛する」というセルフケア的な意味合いでも歌詞が通ずるなと感じますし、あるいは長年活動してきた彼女たちだからこそ言える「ファンと自分たちの関係性」とも受け取れますね。

そう思いながらラストで繰り返される「Hey, Now We'be OK/It's Alright」を聴いていると、非常に勇気づけられます。

Swimming Pool

アンコールで日本語曲「Color of Love」を披露後、「これが聴きたかったんでしょ?」というMCとともにかかった「Swimming Pool」。心の中で「はい、その通りです!」と返事をしていました。*2

日本語オリジナル曲ですが、韓国語楽曲に負けず劣らずのクオリティのサマー・チューンなので大きい会場で聴けたことが感無量でした。

Zimzalabim

最後に紹介したいのは、超弩級のクラブアンセム「Zimzalabim」。
Red Velvetのアッパーな曲は、先の「Red Flavor」しかり一様にサウンドが狂っていまして、この曲もガールズグループに歌わせるか? というくらい強烈なトラックです。

虫の羽音のようなワブルベースが常に唸りまくっており、「メジャー・レイザーの新曲?」と思わせるくらい本格的なクラブ仕様。

万単位の人間が揃って大サビ「Zimzalabimbim〜」を合唱する様は、正直Psychoと言わざるを得ない光景だったと思います(けどHey now we'll be OK.)

終わりに

ここまでつらつらと書き連ねてしまって3000字。ここまで読んでくださった方がいれば感謝したいと思います。ありがとうございました。

もっと他にも思った・感じたこともあったのですが、量が量なのでこの辺りで締めさせてもらいたいと思います。
ほかのReVeLuv-Babyの皆さん同様、近いうちにまた彼女たちに会えると信じて筆を置かせていただきます。

*1:余談ですが活動曲以外のクオリティも異常に高いのは、SMらしさを感じますね。

*2:すみません、この辺は記憶がおぼろげなので、MCが曲前だったかは微妙です。