海辺にただようエトセトラ

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ASIAN KUNG-FU GENERATION 極私的BEST (プロローグ)

ロックバンド「ASIAN KUNG-FU GENERATION」の、2016年までに発表されたアルバムからチョイスした私的ベスト盤(というかプレイリスト)をご紹介します。
制作日は2017年3月30日。

Spotifyはこちら↓から。

open.spotify.com〈Track List〉

Disk-1
M-1 振動覚(From『ソルファ』)
M-2 自閉探索(From『君繋ファイブエム』)
M-3 Winner or Loser / 勝者と敗者(From『Wonder Future』)
M-4 夜を越えて(From『フィードバックファイル2』)
M-5 ネオテニー(From『ワールドワールドワールド』)
M-6 腰越クライベイビー(From『サーフブンガクカマクラ』)
M-7 双子葉(From『マジックディスク』)
M-8 Little Lennon / 小さなレノン(From『Wonder Future』)
M-9 センスレス(From『ファンクラブ』)
M-10 ラストダンスは悲しみを乗せて(From『マジックディスク』)
M-11 未だ見ぬ明日に(From『未だ見ぬ明日に』)

Disk-2
M-1 Easter / 復活祭(From『Wonder Future』)
M-2 All right part2(From『ランドマーク』)
M-3 夜の向こう(From『ソルファ』)
M-4 ナイトダイビング(From『ワールドワールドワールド』)
M-5 夕暮れの紅(From『フィードバックファイル』)
M-6 Re:Re:(2016年ver.)(From『ソルファ(2016)』)
M-7 マシンガンと形容詞(From『ランドマーク』)
M-8 月光(From『ファンクラブ』)
M-9 或る街の群青(From『ワールドワールドワールド』)
M-10 Eternal Sunshine / 永遠の陽光(From『Wonder Future』)
M-11 新しい世界(From『ワールドワールドワールド』)

はじめに

アジカンが2012年以降の曲から選曲する第2のベスト盤『BEST HIT AKG 2 (2012-2018)』と、1枚目のベスト盤リリース当初にフロントマンのゴッチがチョイスした2枚の裏ベスト盤『BEST HIT AKG Official Bootleg "HONE"』『BEST HIT AKG Official Bootleg "IMO"』が、パッケージとしてリリースされることになった。

natalie.muバンドはこのリリースに伴うライブハウスツアーを敢行予定で、一見するとかなり精力的に活動しだしているようなので、ファンとしては嬉しい限りだ(都内公演が全て平日なのが辛いが、どれかには参加したい)。

複雑ハートファイブエム

一方でデビューから変わらず追っているファンからすると、少し複雑な思いもある。

昨年には結成20周年ということで、全アルバムをBlu-spec CD2に再収録したボックスセットを出しているし(下記記事参照)、正直「BEST盤商法」が続きすぎていないかということだ。

www.barks.jpもちろん、熱心に追ってきたバンドの節目はめでたいものだ。個人的には全ての作品を購入するつもりでいる。

だが一方でモヤモヤする気持ちは残る。表現から態度からアクションまで、アジカンは常に「誠実」であったと思うし、多くのファンはその誠実さに惹かれているからだ。

できればメンバーからリリースの経緯を説明してほしい……と思った矢先、早速ゴッチがブログで今回の裏事情をポストしてくれた。

・リンクは下記
http://gotch.info/post/170918911862/bones

gotch.infoまとめると下記のようなところか。

  • ライブハウスツアーの名前、「BONES & YAMS」の通り「骨」「芋」盤の楽曲中心にライブは行う。そのツアー前にアルバムとしてリリースしたかった(もちろん、サブスクなどのプレイリストでかわりに楽しんでもらってもOK)
  • 『BEST HIT AKG2』は、新作の制作が遅れたため、リリースノルマをクリアするための救済案。
  • そもそも、新作においてはタイアップ曲の制作と本来的にやりたい制作のバランスが崩壊してしまい、スランプに陥っていた。
  • 最新曲『荒野を歩け』はブレイクスルーとなった曲であり、この曲を軸にアルバムを作り直すため、『荒野を歩け』以前の楽曲(+新曲)でベスト盤を出し「区切り」としたい。

とりあえず一言いいでしょうか……納得です(信者並感)。

『Wonder Future』以降のアジカンのシングルは、確かにすべて映画主題歌のタイアップとなっていたので、多少なりとも発注元の意向を組みつつ制作をしていたのだろう。

無理くりシングルを入れたバランスの悪いアルバムよりも、ゴッチたちが納得のいく作品を仕上げてもらいたいので、「もう少し気長に新作は待ちますよ」と言いたいです。

閑話休題

ようやく本題。ベスト盤リリースは、ファンにとっては「なんであの曲入ってねーんだよ!」とマジギレするイベントだと思っているので、個人的なベスト盤を組むことにしました。
とはいっても、今回のプレイリストは昨年の20周年を機に感謝を込めて組んだものなので、別にキレてはいないんですけどね。

個人的には『BEST HIT AKG』の2枚を聞いた上で、裏ベスト的に聞いてもらえると楽しいかなと思っています。

ベストを組むにあたり、自分に課した条件に

  • 収録曲は11〜12曲
  • トータルタイムは50分未満

という2つの条件を設けました。

これはゴッチが、アジカンのオリジナルアルバムを作る際に課しているルールというか、決まりごとのようなもので、実際このボリュームのアルバムが一番通しで聴きやすいかなと思います。
あと、裏ベストなのでシングル曲は極力排しつつ、なおかつ各アルバムからまんべんなく選ぶようにしました。

…と、ここまでですでに2500文字超えてしまっているので、各盤のコメントは次回以降に更新します。
まぁテキストうだうだ読むより、プレイリストを聞いてくれるのが一番手っ取り早いのかな。

あ、あと大事なこと。みんなベスト盤全部買おうぜ!!
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