海辺にただようエトセトラ

音楽や映画、本の感想をつらつらと。

2021年 映像コンテンツ振り返り その1

すっかり更新を怠ってしまった本ブログですが、気を取り直して2022年からはこまめに記事を更新していければと思います。*1

まずはざっと昨年の映画を含む、映像コンテンツについて書いていこうかなと思います。

MARVEL作品(MCU)の細分化

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「広がり」に伴う一長一短

MARVEL作品は個人的に最も楽しみな映像コンテンツなのですが、『ディズニープラス』の本格的な台頭もあり、「映画作品だけのシリーズではなくなった」ことに複雑な思いを抱いています。

『ブラック・ウィドウ』を、コロナ禍による公開劇場の絞り込み→公開同日にディズニープラス内でのPPVという形式は、予告上映・宣伝を行った劇場への不義理と感じるし、続く各シリーズもこちらの期待を超えることがなかったからです。

新ヒーローが出てくることは大歓迎ですが、「じゃあこのヒーローはサノスの時何やってたの?」みたいな説明が都度入ってくるのも正直ダルいなぁと思ってしまいました。

最も好きなMCU・フェーズ4作品は『ワンダヴィジョン』

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……まぁ、そんなことを言いつつ結局楽しめるものはちゃっかり楽しんでいたわけで、2021年に上映・配信されたMCU作品では、ドラマシリーズ『ワンダヴィジョン』が最も好きな作品でした。

ネタバレになってしまいますが、本作は『アべンジャーズ』本編で伴侶のヴィジョンを失ったワンダが、その喪失を埋めるべく「ウェストビュー」という街一帯を自身の魔術で取り込み、まるで「フルハウス」のようなホームコメディ(シット・コム)を住人に演じさせていた、というオチがあります。*2

まるでホームコメディの家族のように、「多くの人に笑顔で見守られるような家庭」をワンダが望んでいたと考えると、「アベンジャーズ」で彼女の背負った宿命や業が胸に迫り、とても切ない気持ちにさせる大傑作ドラマです。ドラマという連続性を活かし、本編の物語にも一層の厚みを持たせる、優れた作品だと思います。

RIZIN CONFESSIONS

「ハッタリ」の最上級

魅力的な映像コンテンツ、というと総合格闘イベントである「RIZIN」のいわゆる「煽りV」的な動画シリーズ、「RIZIN CONFESSIONS」にハマった1年でした。

それこそ僕の幼い頃がK-1・PRIDEの全盛期だったため、格闘技の面白さは知っていたつもりでしたが、自身が30歳を超え、肉体の衰えをまざまざと感じるとなおさら「肉体のみをかけて戦う人」の持つ魅力に惹かれますね。

この動画の凄いところは、下馬評でおおよその勝敗が分かっている組み合わせでも「どちらが勝ってもおかしくない雰囲気を作り出すこと」です。
言ってしまえば「ハッタリ」なわけなんですが、そのハッタリ力が格闘競技のエンタメ的側面には不可欠であることをRIZIN陣営は理解しています。

上記に埋め込んだ動画は、RIZINの中でも最も知名度の高い選手の一人である「朝倉未来」選手と、フェザー級の若手で勢いのある「萩原京平」選手の試合前のインタビュー動画です。

実力的には朝倉選手の方が上なのですが、この動画を見ていると「これはもしや萩原選手が……?」と思えてくるから不思議です。*3

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久しぶりの記事執筆になるので、今回はこの辺りで。次は昨年の映画作品について振り返ろうかと思います。

*1:とか言いつつもう5月も後半……

*2:厳密には1話=60年代、2話=70年代……と、話を追うごとに各年代を意識したシット・コムの演出で話が進みます。

*3:僕自身が萩原選手のファンということを抜きにしても