海辺にただようエトセトラ

音楽や映画、本の感想をつらつらと。

2020年 ベスト映画10/前篇

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明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
昨年は後半に連れて仕事が忙しくなり、記事更新も思うようにできなかったのが心残りです。

特に音楽に関する記事が全くと言っていいほど書けなかったのが悔やまれます。
ストリーミング全盛期と言ってもいいこの頃ですが、あまりにリリースペースが早すぎて足を止めてじっくり聞ける作品の量が減ってしまっているのが原因かもしれません。
Twitterの短文でサッと感想書いて「音楽クラスタでござい」と居直ってもいいかもしれませんが、作品とはしっかりと腰を据えて向き合いたいと思うので今年は聴き方を変えようか検討中です。

それはさておき、今回は昨年観た映画からベストと言える10本を選出してご紹介したいと思います。
新作の映画の鑑賞本数は125本。おそらく昨年並です。緊急事態宣言により、映画館の休業があった割にはかなり観た印象です。おそらく音楽ライブが軒並み中止になったので休日を映画鑑賞に割くことができたのも大きいと思います。

それではまずは前篇として5本紹介します。ブログで取り上げた作品にはリンクも貼っていますので併せてどうぞ!

#10-もう終わりにしよう/I'm Thinking of Ending Things(チャーリー・カウフマン監督,2020)

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この映画で起こっていること全てを理解できてはいないけれど、それでもある人物の持つ「自分の持つ理想と現実のギャップ」「自己肯定の難しさ」にはとても心を揺さぶられました。
せっかくNetflixにある作品ですので、再見して感想を書きたいです。話の構造上、ネタバレは避けられないけど。

https://www.netflix.com/jp/title/80211559

#09-ハスラーズ/Hustlers(ローリーン・スカファリア監督,2019)

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記事でも触れましたが、新たなギャング映画の金字塔ではないでしょうか。
それにしてもJ.LOの選外は、前回のアカデミー賞の大きな汚点ですね。

#08-なぜ君は総理大臣になれないのか(大島新監督,2020)

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現職の国会議員のドキュメンタリーを作るのなら、普通カッコ良くてイケイケの映画にすればいいものの、この映画に映し出される小川議員はあまりカッコよくない。というかむしろ情けない。
少なくとも、僕が小川議員本人なら使って欲しくないような素材が組み合わさって映画が出来上がっていると言えます。

だからこそ、良い。地元のメディア王に選挙で勝てなく、家族を泣かし、比例当選を繰り返しながらも理想に向かってもがいていく。考えが異なる人でも彼の誠実さには胸打たれるのではないでしょうか。

「なぜ小川議員は総理大臣になれないのか?」その問いに答えるのは有権者である僕たちに他ならないと思わせる一本です。

#07-海辺の映画館 キネマの玉手箱(大林宣彦監督,2019)

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この映画に対しては、「ありがとう」以外に見つからないです。
メタもベタも使い倒して「フィクションの力」をまざまざと見せた力作。心から感動しました。

#06-ロングデイズ・ジャーニー この夜の涯てへ/地球最后的夜晩 Long Day's Journey Into Night(ビン・リュウ監督,2018)

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観た瞬間この世界の虜になってしまうマジック。映画に浸る楽しみを心底味わせてくれる作品でした。あまりにも好き過ぎて後日六本木のTSUTAYAのみで発売されていたポスターも3種類購入してしまったほどです。

この作品の好評を受けて上映された、同監督の前作かつデビュー作の『凱里ブルース』を観たのですがびっくりするくらい話の筋が一緒なのは少し笑いました

しかし同じテーマを何度も繰り返し作品にする作家が好きなので、構いません。

以上5本。以降は後篇で紹介します。