海辺にただようエトセトラ

音楽や映画、本の感想をつらつらと。

今日の1曲 #8 BAD HOP『Kawasaki Drift』

久々に更新。

川崎出身のヒップホップクルー、「BAD HOP」の最新曲。
2018年4月5日にYouTubeにて公開。

www.youtube.com

 9.0/10.0

まさかのZepp Tokyoでのライブも敢行し、勢いも最高潮の彼ら。
そんな彼らがゼップでのライブ前日に投下したのがこの曲だ。

今後リリース予定の『EP BAD HOP HOUSE』からの第3弾のビデオでもあるのだが、ついにクルー全員そろい踏み*1のハードなマイクリレーを披露してくれました!

今までの彼らを追っていた方ならお分かりだろうが、この曲は明らかに全員が「キャラ立ち」を強く意識している。
高音が特徴的だったVingoとTiji Jojoの二人も違いが明確になっていて、低音ボイスのG-K.I.DやBarkは従来よりも怖さ3倍増しのフロウになっているし、「Cho Wavy De Gomenne BAD HOP Remix」以降ブチ切れフロウが定着したBenjazzyのブチ切れ具合も素晴らしい。

端的にいえば、全員が明確に「レベルアップ」を試みて、見事にレベルの底上げを実現している。その点が素晴らしい。

そして度肝を抜かれるのが、トリを飾るT-Pablow。
少しかわいさもあった高めの声は見る影もなく、レコーディング前に人一人殺してきたんじゃないかというくらいドスの効いた声で繰り出されるラップは実際に耳を傾けると、

川崎区で有名になりたきゃ/人殺すかラッパーになるかだ

なんていう本気で怖い凶悪パンチラインまで搭載。フリースタイルダンジョン以降のレベルアップっぷりが凄まじい。彼の凄いところは、「この“次”もある」ことが確実に伝わるところ。もっとラップ聴きたいですね〜。

ニトロでヒップホップを知った僕にとっては、大人数クルーのマイクリレーがたまらなく好物なので、これからもBAD HOPの皆さんは4〜5人は参加している曲を連発してくれると嬉しいです!!

【余談】

トラックについてはG-Eazyの「No Limit」との類似を指摘されていますが、まぁ乗っかっているラップが全く別物だしいんじゃないの?ってスタンスです。

理貴が訴えられたらちょっと負けそうな気もしますが。

*1:他にもあったらごめんなさい。