5位 BASI-Fallin’
5位は長いキャリアを持つヒップホップバンド、韻シストのラッパーのソロシングル。
BASIのソロ路線は本体以上にメロウな作風が多く、どれも大人が楽しめるヒップホップミュージック(こういう言い方好きじゃないけど)になっている。
この曲も例外でなく、前半記事でも挙げたWATTがトラックメイクを手掛けており(両者の出会いは必然でしょう)、会社を辞めた元OLがバンドマンに恋する過程を描いている。
この曲も捉え方次第ではヘッズは自分に置き換えて聴くこともできるでしょう。
ちなみに元ネタはSyreetaのHow many days(作詞作曲はスティービー・ワンダー)。WATT自身が「ひとつ屋根の下」で歌ってたように、70年代ソウルです。
4位 EMI MARIA Feat. SEEDA-91
4位は前々回の記事でも紹介した女性シンガー、EMI MARIAの曲を。
説明不要の大傑作。実際に夫婦である、分かちがたい二人の絆を無駄な装飾なく描いた歌詞には、嫉妬の情すら浮かばずただただ羨望のまなざしを向けるしかないほど神々しい。
3位 EVIS BEATSとPUNCH&MIGHTY-夜風に吹かれて
3位は日本屈指のトラックメイカー兼ラッパーがライブでステージをともにするユニットとガッツリ組んだ楽曲を。
これもただただ聴いてもらえば名作っぷりを感じるだろうけど、こうもヒップホップを日常に溶け込ませられるのかと彼らの技量に舌を巻く。
家に向かう人たちを描写する2ndバースのライン、
きっとそれぞれが主人公で/この奇妙なそれでいて素敵な人生ゲーム
なんて素敵な歌詞が連発されます。必聴。
2位 SEEDA, Junkman, kzm-BUSSIN
2位はTHE LOWBROWSとしての活躍が有名なトラックメイカー、Chaki Zuluを中心としたクルー、「YENTOWN」のラッパー二人とSEEDAの楽曲を。
Chaki Zuluのトラックのカッコよさは言わずもがな、一番手のSEEDAのフロウがヤバい。勢いのある若手とやれて気合いが入っているのか、攻めしかないラップを披露してくれて衰えを感じさせない。
対するほかの二人も器用にトラックを乗りこなしていて、特にJunkmanは今までの曲を聴いていると曲を作るたびにスキルアップしててすごい。
恐らく普段の日常をうたってるんだろうけど
ノリでまたタトゥー増やそっかな(略)この体空いているところ、どこかな?
(↑体がタトゥーまみれだからノリで増やしたいけど入れる場所ないかも…的な意味)とか歌われると、見た目も相まって面白さ半分怖さ半分って感じ。
ラッパーって金持ちで女もとっかえひっかえして毎日豪遊!的なイメージが一般的(?)かもしれないが、この曲をはじめとするYENTOWNの曲はちょい悪めでだけど友達と日常を楽しんでる感じが歌詞から出てきてそこが魅力的です。
1位 jeLLy, MonyHorse, KEPHA, PETZ, JB, diZZy, Junkman-Seven Sinners
そして1位はそんなYENTOWNのポッセカット的な1曲を。
このビデオを見ていると、ルックスって大事な要素なんだなぁとつくづく実感する、Yikiki Beatの時も書いたが、眉目秀麗を良しとするんじゃなくて、「楽曲とのシンクロ具合」っていう意味だけど。
Seven Sinners=7つの大罪っていうことでラッパー7人がそれぞれ罪に扮してラップをするわけだけど、まぁ曲の世界観といい着ている服のセンスの良さといいトラックのカッコよさといい、非の打ちどころがない楽曲でしょう。
特にラップしながらの身振り手振りが非常にかっこいい、エミネム(8mile)みたいに鏡の前で練習するのかな?
以上で終了~久々に文章書くと疲れました。アルバム篇は気が向いたら。