続きを読むドキュメンタリー監督の想田和弘が「こころの病」とともに生きる人々を捉えた「精神」の主人公の1人である精神科医・山本昌知に再びカメラを向け、第70回ベルリン国際映画祭フォーラム部門でエキュメニカル審査員賞を受賞したドキュメンタリー。様々な生きにくさを抱える人々が孤独を感じることなく地域で暮らす方法を長年にわたって模索し続けてきた山本医師が、82歳にして突然、引退することに。これまで彼を慕ってきた患者たちは、戸惑いを隠しきれない。一方、引退した山本を待っていたのは、妻・芳子さんと2人の新しい生活だった。精神医療に捧げた人生のその後を、深い慈しみと尊敬の念をもって描き出す。ナレーションやBGMを用いない、想田監督独自のドキュメンタリー手法でつくられた「観察映画」の第9弾。(https://eiga.com/movie/92554/より)
町田康『ホサナ』(講談社,2017)
舞城王太郎『私はあなたの林檎の瞳』『されど私の可愛い檸檬』(講談社,2018)
舞城王太郎の「新プロジェクト」として2018年に2カ月連続刊行された短編集。
2018年10-11月発売。
『私はあなたの林檎の瞳』
ずっと好きで仕方がない初恋の女の子。僕の告白はいつだって笑ってかわされる。でも、今好きなものを次なんて探せない!(表題作)いいものは分かる、けど作れない。凡人な美大生の私が、天才くんに恋しちゃった!(「ほにゃららサラダ」)僕が生きていることに価値はあるのだろうか。僕は楽しいけど他の人にとっては?(「僕が乗るべき遠くの列車」)思春期のあのころ誰もが直面した壁に、恋のパワーで挑む甘酸っぱすぎる作品集。(https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000314068より)
続きを読む『されど私の可愛い檸檬』
2ヵ月連続作品集刊行、2冊目家族篇。舞城王太郎が描く「家族」の愛、不思議、不条理。問答無用で「大切」な家族との、厄介で愛おしいつながりを、引き受け生きる僕らの小説集。(https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000315279より)
古川日出男『おおきな森』(講談社,2020)
古川日出男『とても短い長い歳月』(河出書房新社,2018)
続きを読むニップノップのDJが過去作をミックス、縦横無尽に繋がる28作品が巨大な1作を作り上げる前代未聞の文学的企み! デビュー20周年、著者の最高のガイドブック。解説とコメンタリー付き
破格のスケールの作品群を発表しながら、現代文学で唯一無二の地平を切り拓いてきた作家・古川日出男の過去作品をニッポンのヒップホップ=ニップノップを生み出したDJが編纂(ミックス)。
縦横無尽に繋げられた28の作品が巨大な1作を作り上げる前代未聞の文学的企み!長篇『サウンドトラック』や『聖家族』、『南無ロックンロール二十一部経』からの抜粋をはじめ、代表作『アラビアの夜の種族』幻のスピンオフや『ベルカ、吠えないのか?』のプロトタイプ等の貴重原稿、震災や三十年後の未来を描いた短篇などが、如何にしてひとつのサウンドスケープを織りなすのか――。
作家デビュー20周年記念、著者の最高のガイドブックにして極厚の入門書ともなる
古川日出男版『ポータブル・フォークナー』=『ポータブル・フルカワ』誕生(http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309027494/より)