海辺にただようエトセトラ

音楽や映画、本の感想をつらつらと。

精神0

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ドキュメンタリー監督の想田和弘が「こころの病」とともに生きる人々を捉えた「精神」の主人公の1人である精神科医山本昌知に再びカメラを向け、第70回ベルリン国際映画祭フォーラム部門でエキュメニカル審査員賞を受賞したドキュメンタリー。様々な生きにくさを抱える人々が孤独を感じることなく地域で暮らす方法を長年にわたって模索し続けてきた山本医師が、82歳にして突然、引退することに。これまで彼を慕ってきた患者たちは、戸惑いを隠しきれない。一方、引退した山本を待っていたのは、妻・芳子さんと2人の新しい生活だった。精神医療に捧げた人生のその後を、深い慈しみと尊敬の念をもって描き出す。ナレーションやBGMを用いない、想田監督独自のドキュメンタリー手法でつくられた「観察映画」の第9弾。(https://eiga.com/movie/92554/より)

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ミシェル・オバマ『マイ・ストーリー』(集英社ビジネス書,2019)

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第44代アメリカ大統領夫人、ミシェル・オバマの自伝。原題は『BECOMING』。

違いを乗り越えて、
人々をエンパワーメントする
生き方とは。

「これは私の話だ!」
アメリカ大統領夫人の回想録が、
日本でも多くの共感を呼んだ――
世界45言語、1,000万部突破のロングセラー!

https://shueisha-mo.com/より)

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町田康『ホサナ』(講談社,2017)

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執筆5年。人間の根源を問う傑作大長編小説。
『告白』『宿屋めぐり』に続く、町田康の新たな代表作、ここに誕生!

ホサナ。私たちを救ってください。

愛犬家の集うバーベキューパーティーが、全ての始まりだった。
私と私の犬は、いつしか不条理な世界に巻き込まれていく…。

栄光と救済。呪詛と祈り。私ともうひとりの私。
迷える民にもたらされた、現代の超約聖書ともいえる大長編小説!

https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784062205801より)

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舞城王太郎『私はあなたの林檎の瞳』『されど私の可愛い檸檬』(講談社,2018)

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舞城王太郎の「新プロジェクト」として2018年に2カ月連続刊行された短編集。
2018年10-11月発売。

『私はあなたの林檎の瞳』

ずっと好きで仕方がない初恋の女の子。僕の告白はいつだって笑ってかわされる。でも、今好きなものを次なんて探せない!(表題作)いいものは分かる、けど作れない。凡人な美大生の私が、天才くんに恋しちゃった!(「ほにゃららサラダ」)僕が生きていることに価値はあるのだろうか。僕は楽しいけど他の人にとっては?(「僕が乗るべき遠くの列車」)思春期のあのころ誰もが直面した壁に、恋のパワーで挑む甘酸っぱすぎる作品集。(https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000314068より)

『されど私の可愛い檸檬

2ヵ月連続作品集刊行、2冊目家族篇。舞城王太郎が描く「家族」の愛、不思議、不条理。問答無用で「大切」な家族との、厄介で愛おしいつながりを、引き受け生きる僕らの小説集。(https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000315279より)

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古川日出男『おおきな森』(講談社,2020)

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東北から南米へ
戦前から現代へ
時空の森を貫き
その列車は疾る

小説家兼探偵・坂口安吾が、疾走した高級コールガールの行方を追う「第一の森」。
記憶を持たない男・丸消須ガルシャが乗った列車で不可解な殺人事件が起きる「第二の森」。
そして私は小説に導かれ京都、長崎、東北と漂泊し、手記「消滅する海」をしたため続ける。

ミステリ、SF、幻想小説にして世界文学。
前人未踏のギガノベル、ここに誕生!

https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784065187395より)

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古川日出男『とても短い長い歳月』(河出書房新社,2018)

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ニップノップのDJが過去作をミックス、縦横無尽に繋がる28作品が巨大な1作を作り上げる前代未聞の文学的企み! デビュー20周年、著者の最高のガイドブック。解説とコメンタリー付き
破格のスケールの作品群を発表しながら、現代文学で唯一無二の地平を切り拓いてきた作家・古川日出男の過去作品をニッポンのヒップホップ=ニップノップを生み出したDJが編纂(ミックス)。
縦横無尽に繋げられた28の作品が巨大な1作を作り上げる前代未聞の文学的企み!

長篇『サウンドトラック』や『聖家族』、『南無ロックンロール二十一部経』からの抜粋をはじめ、代表作『アラビアの夜の種族』幻のスピンオフや『ベルカ、吠えないのか?』のプロトタイプ等の貴重原稿、震災や三十年後の未来を描いた短篇などが、如何にしてひとつのサウンドスケープを織りなすのか――。
作家デビュー20周年記念、著者の最高のガイドブックにして極厚の入門書ともなる
古川日出男版『ポータブル・フォークナー』=『ポータブル・フルカワ』誕生(http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309027494/より)

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古川日出男『ミライミライ』(新潮社)

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第二次世界大戦後北海道はソ連に占領、鱒淵いづるを指揮官とする抗ソ組織はしぶとく闘いを続ける。やがて連邦国家インディアニッポンとなった日本で若者四人がヒップホップグループ「最新"」(サイジン)を結成。だがツアー中にMCジュンチが誘拐、犯人の要求は「日本の核武装」――歴史を撃ち抜き、音楽が火花を散らす、前人未到の長編。(https://www.shinchosha.co.jp/book/306077/より)

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