ジョジョ4部映画版の続編が制作中止の危機に追い込まれているそうだ。
吉良吉影が見られない!?山崎賢人「ジョジョ」映画版が大コケで続編は絶望的! | アサ芸プラス http://www.asagei.com/excerpt/89422
「第一章」とうたっているので、本来であればおそらく3部作を予定していたのだろう(2部作なら「前編」と表記するはずだ)。
個人的には不満点も多い映画版であったが、「考えうる最善の策」で映像化した三池監督の手腕はさすがだと思ったし、完結まで劇場に駆けつける腹づもりだったため、なんとも残念だ。
というわけで、今回はジョジョ映画版の良かった点のみを挙げるという、ポジティブバイブスを発する行為によって、続編を呼び込めるようなポストとしたい。
吉良吉影は誰になるのか? 音石明はもはや出ないのか? せめて岸辺露伴先生は出てきてくれるのか? ファンにとってはまだまだ見たい実写ジョジョがあります。三池さん、ワーナーさん(配給元)、まじでお願いします!!
ジョジョ映画版のここが良かった!
その1 キャスティングが良かった!
各キャラクターのビジュアルが披露されるたびに、ネットではどよめきが沸いていた記憶があるが、実際に映画を観るとかなり良かった。
特にありとあらゆる漫画・ラノベ実写化の主役に抜擢されている山崎賢人が「こんなの仗助じゃねえ!」とバッシングされていたが、スマートな顔立ちでヤンキー的振る舞いをする姿はなかなか様になっていたと思う。
承太郎との師弟(擬似親子)関係を実写で表すのなら、漫画同様の同程度の身長というよりは、伊勢谷友介と山崎賢人くらいの身長差の方が表現されていて良いと思うしね(その関係性が一番出るネズミ回はスキップだろうけど)。
それ以外の役者陣はルックスからしてかなり成功している。
声優も実写も何でもござれの神木きゅん、セーラー服がキュートなヤンデレ娘の小松菜奈、完全再現と言っていい真剣佑(素晴らしい!)と、特にぶどうヶ丘高校の主役メンツは全員ハマっていたと思う。
その2 ロケ地が良かった!
舞台となる杜王町は、荒木先生の生まれた地である仙台市がモデルらしいが、物語の異様さを再現するにはセットにこだわらないと難しいよなぁ……と思ったが、逆転の発想で撮影場所をスペインにすることで異国情緒感(というかい実際に異国なんだが)を演出。
結果、「日本っぽいのに日本ではない」という原作の雰囲気が出ていて非常に良かった。
その3 大胆なストーリー解釈&ホラー的演出が良かった!
これは正直諸刃の剣ではあるな、という感じであったけど、アンジェロと虹村兄弟という序盤の重要な話にグッと絞ったことにより、4部の「一見平和だった街に潜む怖さ」に焦点が当てられた。
さらにこれらを正面から「バトルもの」と描くのではなく、「敵からの謎の攻撃によってダメージを受ける」ことによってホラー映画的な展開にしたのも、限りある予算でギリギリ陳腐な絵にならないようした感じがあり、良かった。
個人的には、ジョジョの4部はコメディ要素が物語の柱でもあると思うので、その要素がごっそりなくなったのは残念に感じたのだが、「ホラー→コメディ」というギャップ演技を出演陣に託すのも中々ハードルが高いと思うので、英断だったと思う。
……というわけで、ここら辺に注目すると、本作は中々健闘していた作品なのでは?と思う。
映画を観れば、正直海外ドラマ以下の予算で作られたことは明白だし、何かと縛りの多い日本のメジャーな映画業界で、三池監督は奮闘しているのだなとしみじみ感じる。
とにかく、三池ジョジョを僕は応援します!続編に期待!!(投げやりだけど本心です)