海辺にただようエトセトラ

音楽や映画、本の感想をつらつらと。

日本文学

「他者(女性)を理解する」こと/『ペンギン・ハイウェイ』と『寝ても覚めても』を観て

今年は、個人的に思い出深い小説が次々と映画化された年として印象に残りそうだ。 『パンク侍、斬られて候』『ペンギン・ハイウェイ』『寝ても覚めても』『ここは退屈迎えに来て』……まだ未公開のものもあるが、それぞれが原作の良さを理解し、意味のある映像…

最果タヒ『星か獣になる季節』(ちくま文庫)

詩人・最果タヒによる小説。初出は『早稲田文学』2014年冬季号。2015年2月に筑摩書房より単行本として出版。2018年2月に文庫化。 地下アイドル・愛野真実の応援だけを生き甲斐にするぼくは、ある日、彼女が殺人犯だというニュースを聞く。かわいいだけで努力…

高橋源一郎『ぼくたちはこの国をこんなふうに愛することに決めた』(集英社新書)

2017年12月15日発売。 子供たちの独立国家は、本当に実現するのか?そこで浮き彫りになる、日本の現在(いま)とは?本書は、竹島問題、憲法改正、象徴天皇制などのアクチュアルなテーマを、架空の小学校を舞台に平易な言葉で論じる、一八世紀以前にヴォルテール…

勝手にふるえてろ(映画)

芥川賞作家・綿矢りさによる同名小説の映画化で、恋愛経験のない主人公のOLが2つの恋に悩み暴走する様を、松岡茉優の映画初主演で描くコメディ。OLのヨシカは同期の「ニ」からの突然の告白に「人生で初めて告られた!」とテンションがあがるが、「ニ」との関…

高橋源一郎『恋する原発』(初出『群像』2011年11月号/河出文庫2017年3月)

高橋源一郎の長編小説。初出は『群像』2011年 11月号。同年11月17日に単行本化。2017年3月に文庫化。 大震災チャリティーAVを作ろうと奮闘する男たちの愛と冒険と魂の物語。(Amazonの商品紹介より)

町田康『ギケイキ』

作家であり、パンクロックシンガーでもある町田康の源義経を主人公にした現代語大河小説(全4部作の予定)。単行本は2016年5月12日発売。 8.0/10.0 町田康の「現代語訳」といえば『日本文学全集シリーズ』の『宇治拾遺物語』が昨年話題になったが、本作もそ…