海辺にただようエトセトラ

音楽や映画、本の感想をつらつらと。

「ないこと」の否定が「存在」へ繋がる--『バーニング 劇場版』の個人的な考察〈ネタバレあり〉

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というわけで、考察というかネタバレ込みの感想記事を書いていきたいと思います。

概要紹介にとどめた、前回記事は下記から。

一応言っておきますが、ネタバレ全開の内容です。また、あくまで個人の解釈による文章となること、ご注意ください。

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バーニング 劇場版/Burning

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シークレット・サンシャイン」「オアシス」で知られる名匠イ・チャンドンの8年ぶり監督作で、村上春樹が1983年に発表した短編小説「納屋を焼く」を原作に、物語を大胆にアレンジして描いたミステリードラマ。アルバイトで生計を立てる小説家志望の青年ジョンスは、幼なじみの女性ヘミと偶然再会し、彼女がアフリカ旅行へ行く間の飼い猫の世話を頼まれる。旅行から戻ったヘミは、アフリカで知り合ったという謎めいた金持ちの男ベンをジョンスに紹介する。ある日、ベンはヘミと一緒にジョンスの自宅を訪れ、「僕は時々ビニールハウスを燃やしています」という秘密を打ち明ける。そして、その日を境にヘミが忽然と姿を消してしまう。ヘミに強く惹かれていたジュンスは、必死で彼女の行方を捜すが……。「ベテラン」のユ・アインが主演を務め、ベンをテレビシリーズ「ウォーキング・デッド」のスティーブン・ユァン、ヘミをオーディションで選ばれた新人女優チョン・ジョンソがそれぞれ演じた。第71回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品され、国際批評家連盟賞を受賞。(https://eiga.com/movie/89044/より)

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天才作家の妻 40年目の真実/ The Wife

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ベテラン女優グレン・クローズが、世界的作家の夫を慎ましく支えてきた妻に扮し、夫婦の絆や人生の意味とは何かを描いたヒューマンドラマ。主人公ジョーンを演じたクローズは第91回アカデミー賞で主演女優賞にノミネートされ、クローズ自身にとって7度目のアカデミー賞候補になった。現代文学の巨匠ジョゼフがノーベル文学賞を授与されることになり、ジョゼフと妻のジョーンは息子を伴い、ノーベル賞の授賞式が行われるストックホルムを訪れる。しかし、そこでジョゼフの経歴に疑いを抱く記者ナサニエルと出会い、夫婦の秘密について問いただされる。実は若い頃から文才に恵まれていたジョーンは、あることがきっかけで作家になることをあきらめた過去があった。そしてジョゼフと結婚後、ジョーンは夫の影となり、世界的作家となる彼の成功を支えてきたのだが……。夫ジョゼフ役は「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズなどに出演するベテラン俳優のジョナサン・プライスが務めた。(https://eiga.com/movie/88376/より)

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ミスター・ガラス/Glass

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M・ナイト・シャマラン監督がブルース・ウィリスサミュエル・L・ジャクソン共演で送り出した「アンブレイカブル」のその後を描いたサスペンススリラー。同じくシャマラン監督作でジェームズ・マカボイ主演の「スプリット」とも世界観を共有する。フィラデルフィアのとある施設に、それぞれ特殊な能力を持つ3人の男が集められる。不死身の肉体と悪を感知する力を持つデヴィッド、24人もの人格を持つ多重人格者ケヴィン、驚くべきIQの高さと生涯で94回も骨折した壊れやすい肉体を持つミスター・ガラス。彼らの共通点は、自分が人間を超える存在だと信じていること。精神科医ステイプルは、すべて彼らの妄想であることを証明するべく、禁断の研究に手を染めるが……。「アンブレイカブル」でデヴィッドを演じたウィリス、ミスター・ガラスを演じたジャクソン、「スプリット」でケヴィンを演じたマカボイが同役を続投。(https://eiga.com/movie/90226/より)

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今日の1曲 #9-GEEK「Pipe dream」(2008年)

楽曲紹介は、非常に久しぶりの投稿です。
まずは下記の曲をお聴きください。 

今回は、MCのOKIとSEI-ONE、DJのEDOからなるヒップホップグループ、GEEKの2008年に発表した名曲をご紹介。

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2018年 映画ベスト10 Part.1

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今更な感じもありますが、昨年の映画のベスト10をまとめようと思います。今年の鑑賞数は106本。去年より10本ほど減りましたが、非常に素晴らしい作品の数々に出会えました。

一口に「映画」と言っても、スクリーンに映される映像には色々な種類があり、感じるものも異なります。つまり、あらゆる映画を同列に語ることは難しいし愚かなことなのですが、個人的に気に入った作品の備忘録的な意味も込めて。

それでは10本(+α)でのご紹介です。

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